空気圧縮機の国内向けの営業を担当しています。空気圧縮機とは、空気から動力をつくり出す機械。工場のベルトコンベアや遊園地のジェットコースターの動力源として活用されるなど、幅広い業種で日々の業務を支える大切な産業インフラです。当社は、この空気圧縮機の設計・開発から販売、導入後のメンテナンスまでトータルで展開しており、私たち営業はその販売の部分を担っています。当社は基本的に特約店を通じての営業活動。プロダクトに関するより詳しい説明を求めるお客様先への同行や、特約店の担当者に向けたプロダクトの説明やフォローなどが主な業務です。わかりやすい説明資料をつくったり、特約店に頻繁に顔を出して信頼関係を構築したり。特約店への営業スキルが上がり、かつ当社のプロダクトを数多く紹介してくれる流れをつくることで、私たちは難易度の高い案件を担当できる環境づくりをめざしています。また、空気圧縮機の導入後、お客様に安心して長く使い続けてもらうための窓口となるのも、営業の大切な仕事。空気圧縮機は一度導入が決まったら、10年から15年は使い続けることが可能な設備機器。営業も自然とひとつのお客様との付き合いが長く、深くなっていきます。
入社4年目に、ある外資系のメーカーの代理人から問い合わせの電話が入り、話を聞くと「アジア初の工場を設立したい」といった内容でした。そこから、海外のお客様とメールや電話でのやりとりがスタート。当社の設計・開発部門に加え、パートナーであるゼネコンやサブコンの担当者とも連携を図りながら、海外工場で使っている製品の仕様を確認したり、製品や付帯設備の提案内容を固めていったり。日頃の業務とは異なるコミュニケーションの壁に戸惑いながらも、空気圧縮機のプロとしてお客様からのご要望やパートナーからの相談にひとつずつ応えていきました。結果、部署の中でも大型契約の獲得に成功。また、海外の工場をゼロからつくり上げる業務に携わったことで、私自身も専門知識の向上とともに大きな自信につながりました。
大学2年生の時、約1ヶ月間、カンボジアでの途上国支援プログラムに参加し、農村地区における小学校建設事業のお手伝いをしました。その際、モルタルの混ざった水を現地の2〜3歳の男の子が飲んでいる様子を目の当たりにし、いつか日本の技術力で開発途上国などの生活基盤を築く仕事に携われたらと思うようになっていきました。就職活動でも、プラントエンジニアリングの会社をはじめ、社会インフラに関連する会社を中心に見て回りましたね。その中で、様々な業界の産業機械を製作している日立産機システムを発見。ここなら社会インフラに幅広く貢献できるのではと思い、興味をもちました。そして、最後の決め手となったのは、会社の穏やかな雰囲気。「こういう人たちと一緒に働きたい」という思いを強く抱き、入社を決めました。
これまでの国内営業の経験を活かし、海外営業に挑戦したいと思っています。当社の場合、海外のお客様の問い合わせに対し、国内からプロダクトの提案を行う業務と、アジア圏やアメリカに赴任して現地で営業を行う業務の2種類があるため、そのいずれかに関わることができればうれしいですね。また、日立グループはグローバルに活躍するための教育制度も充実。私も入社3年目の時に若手社員を対象にした「海外研修プログラム」に参加し、1ヶ月間、イギリスでホームステイをしながら語学学校に通うなど、英語スキルのブラッシュアップに努めることができました。