ページの本文へ

Hitachi
お問い合わせお問い合わせ
INterview_4 Ryosuke
Sugita
製品の設計だけでなく、
その製造工程や
設計思想から考えていく。
杉田 亮佑Ryosuke Sugita
設計開発
2016年入社 
配電システム事業部
変圧器設計部
CAREER
2016年
入社後、先輩のフォローのもと開発業務を担当。
2018年
モデルチェンジを中心に様々な製品の開発を任される。
2019年
環境調和型変圧器の新製品の設計開発に携わることに。
2022年
大容量の変圧器の開発を中心に知識・技術を磨いている。
Question_1
現在の仕事内容は?

それぞれのお客様に最適な
変圧器の設計・開発に携わる。

変圧器設計部では、工場やビルなどの配電設備に使用される油入変圧器の設計および開発業務を担っています。その中でも、現在、私が担当しているのは受注生産の大型製品です。仕事の流れとしては、お客様からの様々なオーダーが届くところからスタート。設置場所の広さや接続する周辺設備機器など、毎回、条件が異なる中で、それぞれのオーダーに最適な設計を行い、図面を書き起こしていきます。さらに、でき上がった図面をもとに製造部門と打ち合わせを重ね、製造方法についても検討していきます。時代の変化とともに、安全性や生産効率の基準も変化しているため、時には設計思想から考え直すこともあります。設計開発の仕事は、モノづくりのほぼ全工程に携わることができる点も大きな魅力。製造段階でも工場を頻繁に訪れ、完成後の試験にも立ち会うことができます。まさに、ゼロからイチを生み出すことに携われる仕事です。

Question_2
印象に残っている仕事は?

今では中条事業所の主力製品となった
環境調和型の変圧器を開発。

とくに印象に残っている仕事は、入社4年目の時に担当した環境調和型変圧器の開発です。この変圧器では、環境に対するより一層の負荷軽減をめざし、電力ロスの少ないアモルファス合金を採用。さらに、絶縁材として用いる油も、これまでの鉱物油から植物油へと変更することになったのです。とはいえ、植物油に関するデータは少なく、海外の学術文献なども読み漁りながら手探りで設計を進めていきました。そもそも、変圧器は一度納品したら、約30年近く稼働する製品。お客様にとっても大きな投資です。お客様が安心して使える変圧器はどういうものか。チームでも議論を重ね、最終的には省エネ性能に加え、防災性能やコンパクト化も実現した新製品を開発することができました。今では、この環境調和型変圧器が中条事業所の主力製品にまで成長。開発のプロセスも結果も記憶に残る仕事となりました。

Question_3
入社の動機は?

大学時代の研究を活かす形で入社。
入社後は研究と仕事の進め方の違いに驚く。

大学時代は電気電子工学を専攻し、大学院での研究テーマはアモルファス。その当時から、日立産機システムの中条事業所との共同研究に参加していたことがきっかけで、当社への入社を決めました。入社後、最初の2年間は先輩たちにフォローしてもらいながら、製品のモデルチェンジなど、比較的簡単な設計業務から携わることに。大学時代はひとつの目的に向かって真っ直ぐ進むだけでしたが、メーカーではコストや量産方法、メンテナンスのしやすさなども考えながら、多角的に進めていかなければなりません。図面だけを見るのではなく、つくり方にも目を配り、製造部門の人たちと一緒に製品を創っていく難しさ、面白さを知ることができました。

Question_4
今後の目標は?

これまでの常識にとらわれず、
新しい付加価値を生み出す仕事を。

大学時代のアモルファスの研究を活かす形でこの会社に入社しましたが、今後はこれまでの常識にとらわれず、新しい付加価値を生み出すような仕事に携わっていきたいと思っています。たとえば、IoTやAIといったデジタル技術を用いて、設計業務の一部を自動化するなど、新製品の開発だけでなく、設計業務の効率化や新しいサービス、メンテナンス手法の開発なども提案できたらと思っています。当社は、いい意味で壁のない会社。上司や先輩に何でも話すことができますし、困ったことがあれば相談もしやすい環境です。自分自身の業務の枠を自分で勝手に狭めることなく、様々なことに挑戦していきたいですね。

scheduleある一日の仕事
8:30
出社。メールやその日の業務内容を確認
9:00
営業の依頼内容をもとに図面作成にあたる
12:30
昼食休憩。妻の作ってくれた弁当を食べる
13:15
グループミーティングで進捗状況を共有
14:00
開発品の設計を検討。社内資料を作成
16:00
製造現場に足を運び、試験に立ち会う
18:00
帰社。そのまま家に戻り、ゆっくり過ごす
Work scene仕事の様子
MESSAGEメッセージ

私は、変圧器の設計、開発業務に携わる中で色々な経験をさせていただき、時には失敗もありました。しかし、開発において失敗は重要で、そこから「何故ダメだったのか?」、「何か見落としはなかったか?」など原因を深堀していくことで新たな知識が身に付いたり、より良いプロダクトが生まれるきっかけになると思っています。学生の皆さんも、失敗することがダメなんだとは思い込まず是非色々なことに挑戦し、自身の可能性を広げてほしいと思います。