入社1年目から技術営業として、変圧器や遮断機、開閉器など、工場やビルに欠かせない受変電設備製品を扱っています。たとえば、変圧器がなければ、工場は大きな電気を様々な設備に配電できませんし、開閉器があることでモータの回転方向を切り替えることができ、工場のクレーンなどを動かすことができるのです。こうした日本中、世界中のモノづくりを支えるプロダクトを、お客様ごとのご要望に応じて提案していくのが、私たち営業部の仕事です。とくに当社の場合、時代が求める環境性能の高いプロダクトが多く、営業も自信を持って提案することができます。さらに、日立グループの長い歴史が持つ市場からの強い信頼感も、営業にとっては心強いですね。「日立だから」と信頼してくださるお客様もいらっしゃるため、その信頼を裏切らず、引き継がなければと身が引き締まります。
日立産機システムの取り扱っているプロダクトの多くは、納品すると約30年近く使われることになります。その分、お客様もプロダクトの採用を慎重に判断するため、私たち技術営業もご要望をしっかりヒアリングし、「お客様が何を求めているのか」ということを見極めた上で提案することが求められます。印象に残っている案件は、入社1年目の秋に担当した設計会社のお客様への提案。通常、ひとつの工場で数十台程度を納める変圧器を「大型施設の変圧器の更新時期のため、200台分の見積もりを出してほしい」と依頼を受けたのです。そこで、上長と一緒にお客様先を訪問。環境性能のニーズが高いことをキャッチし、当社の環境省エネ性能を追求した変圧器を提案することにしました。この案件では資料づくりも私に任されたこともあり、最終的に当社の特長製品である変圧器採用のご意向をいただいた時は、本当にうれしかったですね。
大学では理工学部に所属し、電気に関する研究をしていました。ただ、飲食店のアルバイトでお客様と接する面白さを知り、就職活動では営業の仕事を志望。技術の専門知識が身につく産業機械を扱うBtoB企業に絞って会社を探していました。当社との出会いは、合同説明会です。営業・設計開発・サービスエンジニアの一貫体制に惹かれ、興味を持ちました。実際、設計開発の社員が同じ社内にいることで相談もしやすいですし、サービスエンジニアも同じ会社の社員のため、納品した後も安心してお客様とのお付き合いを続けることができます。ちなみに、技術営業も入社後の1ヶ月間、事業所で製品の製造ラインを見学したり、組み立て工程の一部を経験したり、モノづくりの現場を身をもって 体感する機会があります。技術営業は理系のみの採用ですが、電気や機械の基礎知識があると、設計開発チームとのコミュニケーションも取りやすいですし、若いうちからより規模の大きな案件と関われるチャンスがあります。モノづくりとコミュニケーションの両方に興味がある理系学生にはお勧めですね。
100人のお客様に対し、100通りの営業方法があると思います。だからこそ、まずはもっとたくさんのお客様を担当したいと思っています。2年目からは自身で担当特約店を持つこととなり、お客様先に一人でヒアリングや提案に行く機会が増えました。私なりに資料や聞き方を工夫した結果、お客様から本音を引き出せ、当社のプロダクトに興味を持っていただけた時はうれしいですね。今後も、些細な糸口でも見逃さないよう心がけ、自分だからできる営業スタイルの確立をめざしていきたいと思います。そして、日立産機システムのプロダクトや技術でお客様にもっと貢献し、社会を支える仕事ができればと考えています。