マンションや公園の噴水、冷却装置など、様々なお客様の施設に設置された日立産機システム製の施設用ポンプの点検・整備、またオンコールの修理対応などを担当しています。たとえば、水は上に向かって流れることはないため、マンションの高層階に給水するには必ずポンプが必要なのですが、逆に言うとポンプになんらかの不具合が出てしまうと建物の高層階では断水が起こります。その断水が続くと、その間、マンションの住人はお風呂もトイレも炊事もできません。そうした緊急を要する際は、私たちがすぐに現場に駆けつけ、その原因を追究。正確かつスピーディに修理・処置にあたります。また、そうした不具合を起こさないように、日頃から定期点検・整備や設備の更新提案を行うことも、私たちサービスエンジニアの仕事。お客様によっては、設置しているポンプが必要以上の稼働をしていることもあり、回路を整理して省エネ化できるケースもあるので環境改善の提案なども同時にしていきます。製品の販売や納品が、“モノづくり”のゴールではありません。安定して稼働し、お客様が使い続けることができる。それが、日立グループとしてプロダクトやサービスの“信頼”につながっていくと思うと、責任とやりがいの大きい仕事だと感じています。
お客様から急遽、ポンプの不具合に関するご連絡を頂き、1時間後に現地に到着。まずは断水の復旧を最優先とし、復旧後に原因を探すという段取りを取ることで、約1時間で復旧することができました。私たちは連絡が来てから出動するのですが、お客様のほうでは数時間前から断水などの不具合が起こり、不安が高まっている状態です。そうしたお客様の心情を推しはかり、どれだけ早く復旧できるか。どんな難しい状況からでも、あきらめることなく対応し、お客様から「ありがとう」と感謝の言葉をいただけた時は本当にうれしいですね。
もともと工学系を専攻していたこともあり、手を動かして機械を扱う仕事がしたいと考えていました。就職活動をする中で会社説明会に参加した際、日立産機システムとその事業領域を知り、社会インフラや多くの産業を支えている、縁の下の力持ちのような存在であるというところに惹かれました。日立グループとしては小型から大型まで、幅広く“モノづくり”をしていますが、当社はいわゆる汎用機器と呼ばれるくくりの機械を扱っていて、一般的な家庭用製品では味わえない規模の大きな“モノづくり”に携われるということも大きかったです。
担当するポンプ自体の知識はもちろんですが、その周辺に設置されている製品や設備などの知識もどんどん蓄えていきたいですね。お客様や施設によって、ポンプを設置する環境は本当に様々です。担当はポンプですが、環境によっては干渉し合う機器もあるため、それらの理解を深めることでお客様とのコミュニケーションにおける幅が広がりますし、なにより「お客様が求めていること」をすぐに理解し、よりよい提案ができるのではないかと思っています。修理対応であれば、現場を見て瞬時に最善策の判断ができるように。また、定期点検・整備であれば、よりお客様の理想に近い形への改善提案ができるように。これからも成長し続けていきたいと思います。