日立産機システムの商材を扱う海外販社と日本の工場をつなぐ窓口業務に従事しています。現在、私が担当する地域は、ヨーロッパとオーストラリア。製品は、食品パッケージなどに印字する際などに使うマーキング関連製品と、生産ラインの搬送機器であるホイストです。海外販社からの引き合いの対応や、製品の受注から船積みまでの業務・納期管理が主な仕事。加えて、現地の要望や規制変更などを工場に伝え、その解決策を考えてもらったり、新製品の拡販計画の立案に役立ててもらったりすることも、私たちの大切な役割です。海外販社とのやりとりは言葉や文化の壁もあるなか、その先にいるお客様の状況や要望を正確に理解することが必要です。そのため仕事では常に想像力を働かせ、相手の立場になって考えることを心がけています。
入社10年目から3年間、ドイツのデュッセルドルフにある日立ヨーロッパでの駐在経験はとても印象に残っています。海外販社のスタッフたちと一緒に働きながら信頼関係を深めあったり、実際のお客様先を訪問したり。この時の経験が、現在の業務でも本当に役立っていますね。また、この3年の間には大きなピンチもありました。納品したインクの品質に不具合があり、さらにその原因がなかなか掴めなかったのです。日本国内であれば、すぐ近くに相談できる先輩や上司がいるのでしょうが、海外ではそうはいきません。自ら考え動き、最終的には現地のエンジニアや日本のインク開発チーム、米国の製品開発者まで巻き込み、なんとか解決の糸口を見つけることができました。この出来事をきっかけに改めて担当者としての責任の重さと、One Teamで仕事を進めることの大切さを学びましたね。それから、この駐在では働き方に対する意識も大きく変わったと思います。仕事の生産性を高め、家族との時間を大切にする姿を見て、私自身もワークライフバランスも見直しました。
中学時代にオーストラリアでのホームステイを経験し、高校時代も英語の勉強に力を入れました。大学も外国語学部を選択。就職活動では「グローバル×インフラ」を軸に重工業メーカーや産業機械メーカーを見て回りました。最終的にこの会社を選んだ決め手は、人事の方の面倒見の良さ。「グローバルな仕事に携わりたい」という私の将来への思いを聞き、海外営業の職種を勧めてくれたのです。入社後も、社員一人ひとりのキャリアを大切にしてくれる会社だなと実感しますね。最初に配属された部署では、貿易に関する資格取得に挑戦させてもらい、3年目からは営業経験を積むために1年間だけ国内営業の部署へ。その後は国際営業部で実務経験を積みながら、10年目に念願のヨーロッパ駐在も経験させてもらいました。男女関係なく、たくさんの成長の機会を与えてくれる会社だと思いますね。
ヨーロッパからの帰国後に、じつは同期と社内結婚をしました。そして、この冬から約1年半の産休・育休を取得する予定です。現在はその引き継ぎ業務の真っ最中。ただ、同じ部署にも育休中の先輩が二人もいますし、現在では在宅勤務の仕組みもしっかり整っています。そういう意味では安心して産休・育休に入ることができますし、復帰後は家庭と仕事の両立を意識しつつ、より効率よく、より効果的な海外販社の支援ができるようにしたいですね。